のんびり[百]

今日はいよいよ新居を探しに不動産屋へ。

店の場所はわかりやすかった。しかし担当になった人、これは絶対に仕事できないタイプだろうという直感が閃く。というか、まず自己紹介も名刺もくれなければ、飲み物も出してくれないという時点で普通ならアウト。予めメールをくれていたのでその人の名前は知ってたけどさ。
なのだけれども、今日はもう勢いで決めてしまおうと思って来たのだ。まあ悪い人ではないようだし何故か今日のオレは沸点が高いのかその程度で不機嫌になることはなかったので、スルーした。

しかし笑いそうになったのは、物件を見に行く車中で世間話をしているときにオレの「定住志向」という言葉の意味がわからなかったらしく、「ていじゅうしこう」と平仮名で鸚鵡返しに訊いてきたのがツボだった。
途中で車のガソリンが切れそうなので給油に行ったり、部屋の鍵の置き場がわからなくて右往左往したりと、なかなかに愉快なエピソードを披露してくれた。

んで結局、ネットに上がっている物件は信用ならんと。よく「わけあり」という言葉を聞くけど、床が腐って臭うから安い、なんて反則だろう。
なので最初の希望どおりの広いけれども古い(といっても築二十年)のと、狭いけれども比較的新しい(築十年)とを見て、我ながら意外なことに後者のほうを選択。広いは広いけれども、1階でしかもあの汚さは無理。それこそなんか臭うし。これはとても長くは住めないなと思ったのと、気に入ったほうの部屋は綺麗で頑丈そうで、周囲も静かだった。

まあ今の時点ですでにこの狭い巣に半年も住んでいるのだから、なんとかなるだろう。たぶんライフ・スタイルががらりと変わることになると思う。いや、いずれにしても変えないとやっていけない。せっかくリセットするチャンスなので、こうなったらもう毒を食らわば皿まで(違)。

思ったよりも時間がかかってしまった。帰りに銀座に寄るという計画はやんぴして、品川駅でコーヒー豆を購入し、久しぶりに丸五でとんかつ。着いたらすでに十人くらい並んでいて驚いた。いつもの店員さんの話では、最近客が増えたとのこと。食後、タリーズに寄って今度はデカフェのコーヒー豆を買って巣に戻る。